「遺言書を作成すると良いことあるの?」

 遺言書は、遺言者の所有する財産を相続人などに分配方法や割合などの希望を記した書類をいいます。おそらく、多くの人がイメージしている遺言書と大きな差はないでしょう。
 遺言書は、遺言者のためではなく相続人のために作成する場合がほとんどです。

遺言書を作成するメリット

 遺言書を作成すると、以下のようなメリットがあります。

 ①遺言書を作成することにより、自分の財産を好きな人に好きなように相続させることが出来ます。また、相続人ではない人に対しても、財産を遺贈することが出来ます。

 ②法的効果はありませんが、付言や家族へのメッセージを記載することが出来ます。普段口に出して言えないことも、遺言書に書いておけば家族に伝わるでしょう。

 ③遺言書を作成することにより、相続トラブルを回避することが出来るかもしれません。主な相続トラブルの具体例はコチラにまとめてありますが、遺言者のひと手間で円満な相続に繋がる可能性が上がります。

 ④遺言書を作成することにより、遺産分割協議の手間を省くことが出来ます。遺言書が無ければ、法定相続人全員で遺産分割協議を行うことになります。被相続人の家族関係によっては、配偶者と被相続人の兄弟姉妹のように、あまり親しい間柄でない人と財産について話し合いをすることにもなりかねません。

 ⑤遺言書で遺言執行者を指定しておくことで、スムーズな相続手続きが期待できます。遺言執行者は相続人ではなく、行政書士などの専門家でも構いません。


 このように、遺言書を作成することにより、相続人(家族)の負担も大きく減少することが見込まれます。
 自分のためだけではなく、相続人(家族)の将来のことを思って遺言書を作成することも立派な思いやりになると思います。


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